2022/06/01 15:55

 

お客さんの時に「だーーーっ」と出てきて、「こんにゃちはっ」と挨拶してくれたり。
宅急便のおにいさんに「何もってきたにゃあ?」と聞いてくれたり。
普段だって「おかあにゃん、おかあにゃーん」って後をついてくるような。


そんなフレンドリーな猫と暮らしたい人が、世の中にはいっぱいいるらしいんだ。
それってつまり、フレンドリーじゃない猫もいっぱいいるってことなんだろうな。


うん、性格ってやっぱいろいろあるじゃない?
だから、理想と現実は違うんだけどさ。

 


私、わりとフレンドリーな優しいにゃんこに育てる方法を、一つだけ知ってると思うんだ。


それはたぶん、今まで他所から我が家に来て、
わがままだったり、シャーパッパだったり、ビビリーだったり、野性味たっぷりだった
いろんな子たちが、最終的にはまったりのんびりフレンドリーになってくれたから、
完ぺきじゃなくても、遠からずの方法だと思うんだよ。


それに、CFA審査員っていうのになるには、いろんな経験とか実績とかいるんだけれども、
そのためには、やっぱ10年とか15年とか、キャットショーという世界でがんばらなければ
できない色んなことがあってね。
その年月のうちに、本当に大勢のブリーダーさんや飼い主さんと出会うことになる。

 


 

フレンドリーな優しいにゃんこを連れている人たちには、ひとつの共通点があってさ。
彼らも私も、ちょっと頭ドコカにイっちゃってますよね、ってぐらい、ネコとお話ししてる。
うん。猫と。


「シャー!!」
「あらあら、可愛いお顔してくださいねー」
「シャーーー!!」
「あらあら、怖くないですよー。かわいいお顔してくだちゃぁーい♪」
「シャーーーーー!!」
「ぷぷぷ。そのお顔も可愛いんですけどねー。もっとイイお顔してくだちゃぁい♪」


てな具合で。


ネコの、
『シャーにめげない。テンポも変えない。笑顔も変えない。
 絶対に猫に引きずられて焦ったり困ったりしない』
ネコたちがマジ切れ寸前でも、「Hey! you! 怒っちゃ負けなんだぜ、You!」って
ジャニーさんとか、ルー大柴さんみたいなノリで、ひょうひょうとやり過ごす。
(別に変な英語交じりの日本語を使う必要はないYO!)


あとはね、
『怖い顔とか厳しい声とかで、ネコに向き合うことは絶対にしない』
だってさ、ネコは怖い感じはわかるけど、なんで怒られてるかなんて気にしない。
「あいつ、こわい」しか記憶に残らないと思うんだよ。


そして、
『目が合ったら必ず声をかける。撫でてあげる。無理な時には笑顔だけでも見せる』
いつでも君のこと、大好きだよ。いつでも君のコト、大切だよ。ってね。


それから絶対に、気分で叱らない。不機嫌にならない。ちょっと難しいけどね。
どうしても無理な時には、事情を話してあげる
『ごめんね、ママ、今、ちょっと忙しいんだよ』ってw


どうしても、猫たちを叱らないといけなくなったときには、(そして危険がない時は)
『それはだめだろー、いやー、それはママ困るだろー、それはあかんやろー」ってw
ぼやいてみる。ほんと、ソレちょっと困るんですけど。あのぉー。って。
ネコたちの目を見ながらぼやくだけ。


ただ、それは危険、絶対ダメ、って時だけは、大きな声を出すよ。
ネコを叱るんじゃなくて、『危ないよ!!ダメダメ!!』って。
野生の動物たちが警告音を出すように、ネコと私の間での「警告音」を出す。
できるだ同じ声、同じ言葉で「警告音」を決めておく。
事態が解決したら、にゃんこさんを抱き上げて、「いゃぁ、危なかったねぇ!」って
ちゃんと仲間意識を分かち合うことも忘れずにね。

  



もちろん、この方法が絶対じゃないし、すべてじゃない。
でもね、案外、初対面の猫さんともちょっと仲良くなれる方法の一つではあるんだ。
「人間って悪いやつじゃないかもしれないにゃぁ」って、その子が思ってくれたなら
自分もその子も、悪くない時間をご一緒できるからね♪


審査員ってね、初めての猫さんに触って、一緒に遊んだりする。
だからいつも「やぁ、こんにちは。うまくやろうぜ、相棒」ってまず挨拶してたな。


そうだねぇ。こんな話、信じる信じないはあなたの自由。
だけど、自分で書いてて思ったけれど、シンプルに言うとやっぱり、
「猫は相棒だよ。部下じゃないから命令したってダメ。話せばわかるよ」ってことかもね。

 


今日は、マリが家に来てから初めて、私の背中に飛び乗ってくれたの。
自分から人間に何かアプローチする。ってことが、とっても大きな壁だったマリだから、
やったね記念に「仲良くなる記事」書いてみたよ!